>

     逆浸透膜浄水器に関するQ & A

 
  質問タイトル一覧 (スマホでの回覧は横向き最縮小表示設定をお勧めします。)

Q1 逆浸透膜(R.O)システムと他の浄水器との違いは?
Q2  逆浸透膜式浄水器が日本で普及していないのはなぜですか?
Q3  同じような製品なのに店によって価格に大きな差があるのですが性能が違うのでしょうか?
Q4   日本の水道水は世界一安全と聞きましたが?
Q5  逆浸透膜浄水器はは捨て水が発生しますが不経済ではないでしょうか?
Q6  ウイルスやバクテリアも除去できますか?
Q7  逆浸透膜浄水器の水は「純水で美味しくない」と聞きますが?
Q8  逆浸透膜方式の水を飲むと細胞への吸収が良すぎて体の栄養分を奪ったり下痢を
    すると聞いたのですが本当でしょうか?

Q9  水中のミネラル分とか栄養など必要な成分まで除去してしまうそうですが・・・?
Q10 フィルターの交換頻度はどれぐらいでしょうか?
Q11 フィルターは自分で簡単に交換できますか?
Q12 井戸水を家庭用水として使っています。 井戸水の浄水にも使えるのでしょうか?
Q13 塩素が除去されてしまった純水は細菌などに汚染されませんか?
Q14 アトピーにも良いと聞きましたが水の効果があるのでしょうか?
Q15 井戸水の硝酸態窒素や亜硝酸性窒素の除去目的の浄水器を探しています。
Q16  逆浸透膜フィルターのメーカーが何社かあるようですが性能の違いがありますか?
Q17 飲用以外にも使い道がありますか?
Q18  源水(水道や井戸水)の水圧による影響はありますか?
Q19 一部、タンクレスの製品が販売されていますが性能はどうなのでしょう?
Q20 フィルターや供給や故障した場合の事が心配ですが大丈夫でしょかうか?

Q1 逆浸透膜(R.O)システムと他の浄水器との違いは?

最も違う点はフィルターの孔が非常に細かい事です。水の分子以外の殆どの物質は
通過する事ができませんので非常に高い除去率が得られます。 他の方式の場合、
塩素(カルキ)と一部の物質(トリハロメタン、鉛、細菌)などが除去できると
表示していますが除去率はそれほど高くありませんし他の有害物質は除去できない
場合が殆どです。特に重金属類は殆ど素通りの状態です。 逆浸透膜方式の欠点は
浄水量が少ない事と価格がやや高い事、サイズが大きい事などです。

Q2  逆浸透膜式浄水器が日本で普及していないのはなぜですか?

知名度が低い事と大手のメーカーが家庭用を販売していない事、価格が非常に高い
ことが 原因だと思います。国内では蛇口の先に付けるタイプの製品が既に普及して
いる事もあり 同じメーカーが逆浸透膜方式の浄水器を発売しにくいという事情も
あるようです。 価格はインターネットの普及に伴い以前に比べるとかなり安く
なりました。

Q3  同じような製品なのに店により価格に大きな差があるのですが
    性能が違うのでしょうか?


価格差と性能は殆ど比例しません。同じショップ内での価格差は性能差や機能の
差と 考えていただいて良いのですが他のショップとの比較の場合は単にショップの
流通経路の 違いによる仕入価格の違いや利益をどれだけ乗せるかという販売戦略に
よる違いです。 家庭用(10インチサイズ)のフィルターを使った機種で20万以上の
価格は有り得ません。購入後のフィルターの価格や修理費用も重要ですので事前に
チェックしておきましょう。
商品の性能は使用している部品やフィルターとチューニングで殆ど決まります。
特に除去率については逆浸透膜フィルターで99%決まりますので除去率については
有名メーカーの逆浸透膜フィルターを使用している限り大きな差はありません。
海外で組み立てたものを直輸入し安く販売している例もありますが海外完成品は
検査もいい加減な場合が多く使用するフィルターも仕入れる度に違ったり
ノーブランドの フィルターが入っている場合もあります。酷い場合はフィルターが
入っていなかったり 違う種類のフィルターが入っている場合もあります。
当店は、そのような現実を知り海外の組立完成品を販売せず信頼性の高いパーツや
フィルターを 仕入れ自社内で組立とチューニングを行っています。フィルターも
海外のトップメーカー品のみ使用し、出荷前に時間を掛けて厳重な通水動作チェッ
クを行っていますので初期不良率は非常に低くなっています。
(カウンタートップ型は完成品で仕入れて通水テスト後に出荷しています。)

Q4   日本の水道水は世界一安全と聞きましたが?

以前はそうだったかもしれませんが現在の水質基準はアメリカや欧米に比べ安全
基準が甘く 安全とは言えないのが現実です。汚染された川や沼の水を取り込み
大量の塩素で殺菌して いますので塩素による副作用で新たな有害物質を生む原因
にもなっています。 アスベストの例もありますが日本の安全基準は余り信用
できるものではないようです。

Q5  逆浸透膜浄水器はは捨て水が発生しますが不経済ではないでしょうか?

勿体無いと感じる方も多いと思いますが実際の水道料は1日3円から5円程度です。
捨て水のお陰で逆浸透膜フィルターは浄水と同時に洗浄も行っています。
そのお陰で3年もの長い寿命があるのです。捨てられた水は海に戻り地球に還元
されます。

Q6  ウイルスやバクテリアも除去できますか?

逆浸透膜フィルターの孔のサイズはウイルスやバクテリアのサイズより遥かに
さいため通過する事は出来ません。

Q7  逆浸透膜浄水器の水は「純水で美味しくない」と聞きますが?

他の方式の浄水器を販売する業者さんなどが逆浸透膜方式の攻撃のために
言っている事で実際は美味しいと感じる方の方が圧倒的に多いと思います。
外国製ミネラルウオーター(硬水)の味を好む方には物足りなく感じる事も
あると思いますが日本製の軟水系の天然水(六甲のおいしい水)などを
美味しいと感じる方にとっては殆ど同じ味と考えていただいてよいと思います。
スーパーなどで逆浸透膜方式の自販機で純水を無料で配布している例も
結構あります。最初にボトルを購入(600円程度)すると無料で何度も
汲む事が出来ます。但しアルカリイオン水を配布している店もありますので
確認が必要です。RO水、又は逆浸透膜水、ピュアウォーター等という言葉が
書かれているか確認してください。

Q8  逆浸透膜方式の純水を飲むと細胞への吸収が良すぎて体の栄養分を
     奪ってしまったり下痢をすると聞いたのですが本当でしょうか?


これは工業用に使われる超純水製造装置で作った超純水の場合の話と
混乱しています。 というより故意的に他の業者が攻撃の意味でデマを
流しているという感じがします。 家庭用の逆浸透膜浄水器では、
そのような純度にはなりませんし最終段階でポストカーボン フィルターを
通しますので純度は低下します。空気に触れた時点で純度は落ちますし
飲用した場合も口に入れた瞬間に唾液と混ざり純度は大幅に低下します。
胃まで最初の 状態で届く事など有り得ません。

Q9  水中のミネラル分とか栄養など必要な成分まで除去してしまう
    そうですが問題ないのでしょうか?


確かにミネラル分も一緒に除去しますのでミネラルは0に近い状態になります。
ミネラルと聞くと良いイメージがありますが体に良いと言われているミネラルは
カルシウムやマグネシウムなど全体から見ると僅かな種類で有害なミネラルの方が
遥かに多いのが現実です。体に良いミネラルだけ残すなどという都合の良い
フィルター など存在しません。 しかも、水道水などに含まれるミネラルは
無機ミネラルですので体内に吸収され 栄養になる事は殆どありません。
食事やサプリメントとして摂取したいミネラルのみ 飲用するほうが遥かに
効率的です。カリシウムやマグネシウムを含んだ錠剤は 非常に安くコンビニや
通販でも簡単に購入できます。1日10円か20円です。一度、全ての物質を
除去した上で食事やサプリメントからミネラルを補給するというのが
最も安全で正しい方法だと思います。

Q10 フィルターの交換頻度はどれぐらいでしょうか?

使用量や水質により変わりますが水道水で1日20リットル程度の純水を
使用した場合
前処理用フィルター 1年
逆浸透膜フィルター(メンブレン)が3年
ポストカーボンフィルター 2年〜3年 という感じです。
但し、カルシウム分が多い場合(島などに多い)はメンブレンの寿命が
短くなる場合があります。また井戸水を使用している場合、鉄分や
マンガンが多い場合は前処理フィルターは短い周期で交換が必要ですし
水中の悪質なバクテリアによりメンブレンが大きなダメージを受ける場合も
希にあります。メンブレンの手前の段階でしっかりと上記の物質が除去できて
さえいればメンブレンは長持ちします。

Q11 フィルターは自分で簡単に交換できますか?

とても簡単です。カウンタートップは本体のケースを開けて古いものと
換するだけです。コネクターはクイックコネクターですので工具も不用です。
アンダーシンク型はフィルターレンチがあれば簡単に開ける事が出来ます。
蓋を開けて中身を入れ替えるだけです。
詳細はHPのフィルターのメンテナンスのページを参照ください。

Q12 井戸水を家庭用水として使っています。 地下水も悪くなってきていると聞きますが
    現状はどうなのですか?


井戸水の汚染は深刻で硝酸性窒素や亜硝酸性窒素が特に酷いようです。
工業排水や肥料などが原因のようです。保健所で調べて貰うとかなりの
確立で引っかかるのでは無いでしょうか? 保健所で検査できるの検査項目は
せいぜい9種類程度ですので、それ以外の有害物質が多く含まれている可能性も
あり 水道水より遥かに危険です。透明で味が美味しいから綺麗な水という事で
はありません。 因みに水道水は浄水場を出る段階で50項目の物質の基準値を
クリアしていますが 家庭に届くまでの配管の汚染や錆の影響により浄水場の
水質より確実に悪化しています。

Q13 塩素が除去されてしまった純水は細菌などに汚染されませんか?

確かにそういう事は言えますが汚れの元がありませんので、水道水に比べ
目だって 腐り易いという事はないようです。出来るだけ古い水は捨て新しい
水を使うようにして下さい。 カウンタートップ型の場合はタンクの水が空気に
触れているため1週間に1度程度、タンクを空にして新しい水と入れ替えてください。
実際の作業は簡単で純水の蛇口を開き空になったら締めるだけです。
アンダーシンク型は圧力タンクに保存するためタンクの内部は真空の様な
状態になるため正しく使う限り細菌の発生は心配有りません。

Q14 アトピーにも良いと聞きましたが水の効果があるのでしょうか?

水道水より良い事は間違いありませんが薬ではありませんので直るかと聞かれると
解答のしようがありません。RO水のお風呂に入るとベストですが家庭用では
量が足りませんので現実としては不可能です。
純水をペットボトルに入れた状態て浴槽に沈めておき 温まったものを上がり湯
として体に掛けると効果的です。アトピーに影響するほぼ全ての物質を除去し
ますので最も効果的な水である事は確かだと思います。

Q15 井戸水の硝酸態窒素や亜硝酸性窒素の除去目的の浄水器を探しています。

逆浸透膜方式であれば除去前の数値の1/10ぐらいに減少させる事が出来るため
殆どの場合、水道基準を余裕でパスする事が出来るでしょう。 極端に濃度が高い
場合はイオン交換フィルターを併用する方法もあります。

井戸水を逆浸透膜浄水器で浄水する場合の注意点ですが井戸水に水道法の
基準値を 大幅に上回る鉄、マンガン、シリカ、カルシウム、細菌などが含まれて
いる場合は 前処理フィルターが短期間で詰まってしまったり逆浸透膜フィルターが
短期間に 劣化して浄水できなくなる可能性が高くなります。程度によっては
軟水機や除鉄、 除マンガン装置が必要になります。鉄などは基準を多少上回る
程度でしたら KDFフィルターなどで対応できると思います。
事前に保健所や民間の検査機関で 水質検査をする事をお勧めします。

Q16  逆浸透膜フィルターのメーカーが何社かあるようですが性能の違いや
     特徴はありますか?

メーカーや機種により特徴があります。
FILMTEC
アメリカのダウケミカル社のブランドで最も有名なメーカーです。シェアも1番だと
います。特徴は純水の生産量が多い事です。大量の純水が欲しい場合に有効です。
低い水圧でも使用できますので使い易い製品と言えます。当店では75ガロンの製品を
メインに使っていますが製品の安定性は流石です。

GE-OSMONICS
こちらもアメリカのメーカーです。知名度では2番目のメーカーです。 純水の
生産量はFILMTECよりやや少なめです。除去率はFILMTECと同じ程度です。
逆浸透膜以外にカーボンフィルターやセディメントフィルターも高いシェアを
っています。当社のアンダーシンク型の前処理フィルターも このメーカーの
製品を使用しています。

CSM
韓国のSaehanというメーカーです。このメーカーの製品はロットにより
除去率にバラツキが多い様に思います。以前は非常に良かったのですが
80ガロンも100ガロンも製品のバラツキが大きく除去率も低下気味のため
取り扱いを中止しました。 代替え品はFilmtec製をお勧めします。
業務用の製品については除去率も含め問題ないようです。
世界シェアで言うとトップ3に入るメーカーです。
東レと提携関係にあります。

Q17  飲用以外にも使い道がありますか?

料理や炊飯に使用すると美味しくなります。
純水は浸透性が非常に高いため出汁が良く出ます。
お米を研ぐ際にもお使いください。
コーヒー、緑茶、紅茶がとても美味しくなります。
またお風呂の上がり湯や洗髪に使うと効果的です。
赤ちゃんのミルクに最適です。
ミルク専用の水も販売されているようですが購入する必要がありません。
 他にペットの水や生け花や歯磨きなどに。

Q18  源水(水道や井戸水)の水圧による影響はありますか?

生産量の違いの他に除去率にも影響があります。水道水圧3kg/cm2の環境で
比較すると ポンプ無しの場合に比べポンプ付は除去率が2%ほど良くなります。
上記の条件で97%から99%の除去率が期待できますので源水のTDSが100の
場合、 浄水後の純水のTDSは1ppmか3ppmという事になります。
(※原水のTDSが同じでも含まれ成分に依り除去率に影響が出ます。)

Q19  一部、タンクレスの製品が販売されていますが性能はどうなのでしょう?

当社も販売を検討しましたがタンク式と違い浄水した水がリアルタイムに
蛇口からでますので水量の少なさが気になります。毎分1.2リットル〜1.5リットル
という水量はかなり少ないと思います。メーカーの仕様データは水温25度の環境での
テストですので水温の低い冬などは半分程度まで減少します。コップに注ぐ程度なら
良いのですがナベに汲んだりお米を研ぐ場合などいらいらすると思います。

次にフィルターコストの問題があります。この手の製品は逆浸透膜フィルターを複数
(2本から4本)使用しますので交換の際に高価なメンブレンを多数、同時に交換する
要があります。しかも連続使用するためタンク式に比べ大量の純水を浄水しますので
フィルターの寿命も比例して短くなります。通常品のように3年は持たないでしょう。
前処理用やポストカーボンフィルターも大量の水を通しますので寿命は半分程度に
なると思われます。
それと除去率の問題があります。メンブレンフィルターは生産量を増やすため殆どの
製品は低圧用を使っていますので除去率は通常のものよりかなり劣る筈です。
現状の2倍程度の水量が確保できれば面白い存在になると思います。

Q20 フィルターや供給や故障した場合の事が心配ですが大丈夫でしょかうか?

そのような事はないと思いますが当社が何らかの理由で営業を中止してしまう
可能性は0ではありません。そのような場合にフィルターの供給がどうなるか
心配される方も多いと思います。でも安心してください。逆浸透膜浄水器の
フィルターは共通規格品です。逆浸透膜浄水器を販売しているショップでしたら
何処でも購入できます。価格差はかなり有りますがインターネットをさられている
方でしたら安い店を探す事はそれほど難しいことでは無いと思います。
故障の場合も同様で浄水器本体の価格が適切でハードウエアに強そうなショップを
探してみてください。 実際、浄水器本体を他店で買われた方でフィルターのみ
当店で購入される方は沢山いらっしゃいます。

逆浸透膜浄水器専門ショップ (株)スタートのトップページへ